先日、「あしあとムービー」のご依頼を頂き、静岡県浜松市まで撮影に行ってきました。
私とカメラマン、そしてご依頼者である息子さんの三人で東京を出発。
夏休みということもあり、高速道路は若干混んでいましたが、途中で弟さんとも合流し、約4時間でご高齢のお母様がお住いのマンションに到着。
お母様は「東京から遠かったでしょう?本当にご苦労様!」と温かく迎えてくださいました。
撮影スタイルは主役であるお母様に息子さんお二人がインタビューする形式。
いつもお母様が過ごされているリビングでの撮影は気楽に喋れるという点でベストの選択でした。
当初から息子さんに「母はものすごいお喋りなので話がかなり脱線すると思います」と仰っていましたが、息子さんの予想通り、それはそれはたくさんのことを話されました(笑)
でも撮影していて思ったのは、お母様がすごく楽しそうだったということ。
お父様はすでに他界されていて今はご家族三人。
息子さんたちはそれぞれ独立されていてお母様はお一人暮らし。
三人でお母様のこれまでの人生を語り合うという機会は中々なかったのではないでしょうか。
約1時間の撮影を終え、私たち含めしばし談笑タイム。
そして撤収。
お母様から「みんなで写真を撮りましょう!」と言ってくださり、お母様を中心に息子さん、私たちで記念撮影。
最後、お別れの時も「本当にありがとうね!気をつけて帰ってね!」と、何度も手を握ってくださって…
私も名残惜しく、何度も「どうかお元気で!」と繰り返していました。
現地滞在時間より移動時間の方が圧倒的に長かった今回の撮影でしたが、お母様の笑顔と元気が、編集作業のモチベーションを高めてくれます。
お母様!完成を楽しみにしててくださいね!
絶対いい作品にしますから!
(隈元)
久しぶりの更新です。
現在、インフルエンザが猛威を振るっています。
皆さんは大丈夫でしょうか…。
私は今、体温計が37.5度を示していまして戦々恐々としているところです。
私事ですが、今年の春から東京芸術大学の非常勤講師として週一回、授業を受け持つことになりました。
教えるのは「映像制作」です。
依頼を受けた時は本業への影響も考え迷いに迷いましたが、今回お引き受けしなかったら一生「先生」と呼ばれることはないだろうなとか、若い学生たちと接することで何かを得られるのではないかとか前向きに考え、お引き受けすることにしました。
大学講師は人生初めての経験です。
今は年間26コマの授業をどう進めていくか、プランを練っているところです。
毎週1コマ90分で何を教えるか。
学生たちが教わって良かったと思えることは何なのか。
悩みは尽きません。
でも、やると決めたからには意義のある授業にしたい。
大学講師と映像ディレクター。
その二つがお互いに刺激をし合い、何かの形に昇華してくれることを願って、変わらず日々精進したいと思っています。
寒い日が続きます。
お体だけは!お大事に。
(隈元)
先日、東京タワーが開業してから現在までずっと東京タワーの塗装を手がけられている平岩塗装株式会社の創業者、平岩高夫様がお亡くなりになり、社葬で流すメモリアルDVDを作らせていただきました。
東京のシンボル、あの印象的な朱色と白色。
5年に一度、1年をかけて塗り直すそうです。
DVDの中には生前に撮影されたビデオ映像のシーンもお入れしましたが、まさに人に歴史ありという作品となりました。
開業当時、東京タワーの社長からこう言われたそうです。
「平岩君、東京タワーを守ってくれよ」と。
海に近い東京タワーを錆から守るには塗装に全てがかかっているということです。
平岩様は50年以上に渡って、その言葉を胸に東京タワーを塗り続けてきたと言います。
現在は塗料を背中にしょって安全を確保しながらの塗装となっているそうですが、当初は塗料を片手に持ち、刷毛をもう片手に持ち、333メートルの高さの一番てっぺんまで登り、塗っていたそうです。
考えただけでも縮み上がってしまいますね。
人生の中には使命感に突き動かされ何かを成し遂げる場合があります。
それが大きいことでも小さいことでも、成し遂げたという思いは自分の中に残り続けるのではないでしょうか。
先日、私も所属している終活カウンセラー協会主催の「終活フェスタ2016」に参加してきました。
終活に関する企業などが何十社も出展していて、来場者は3000人を超えました。
あらためて、終活という分野が活発になっているということを実感いたしました。
会場を見ていて感じたのは、皆さんとにかく楽しんでいたということ。
「終活」という言葉がポピュラーになり、もはや終焉という言葉から独立したこれからの人生の為の前向きな言葉となったことは自覚していましたが、会場の雰囲気がまるで住宅展示場的だったり物産展的だったり、楽しい展示会となりました。
展示ブースの中で私の目をひいたのは、自宅墓というものでした。
納骨スペースを備える仏壇に大きいものになると最大で10体のお骨を納めることが出来るそうです。もちろん小さいものもあります。
その納骨仏壇を代々受け継ぐことも出来るそうで、いつでも供養が出来ることはもちろんですが、いつも側にいてもらえるという考え方も出来ますね。
お骨全てを納める形と分骨して小さい骨壺にお入れして納めるという2通りがあるそうです。
注意しなければならないのが、期間がどれだけ長くても法律上あくまで一時的な遺骨の保管という形を取るので、最終的な遺骨の埋葬先は決めておかなければならないとのこと。
でも、それまでの期間は残されたお子さんやご家族の側に居ることが出来るわけですから、故人様も嬉しいのではないか。なんて思ったりします。
「死んだら無になるだけだ」と仰る方もいらっしゃいますが、この世に生まれ、長い人生を生きたという証しはご遺族にとってもかけがえのないものです。
いつでも思い出してもらえるということは、それだけで生きていることと同じだという気がします。
そろそろ梅雨が明けようとしています。
今年の夏は凄まじく暑いとのこと…早く過ぎて欲しいというのが本音です。
閑話休題的なことですが、
我が社はテレビ番組制作会社でもありますので、演者さんと接する機会もあります。
ここで言う演者とはテレビや舞台、様々な表現の場で仕事する人です。
普段テレビを見ているとニュースキャスターや芸人さん、俳優や歌手の人たち、いろんな人が出ていますよね。
僕はこの人たち、ほんとにすごいと思っているんです。
どれも頭の回転が相当良くないと絶対に出来ない仕事です。
常に先を読み、言ったことに対して返って来たことへの言葉を用意しています。
常に周りの空気を読み、いま自分がやるべきことはどういうことなのかを考えています。
あと、記憶力の凄さ。
落語家は30分ほどの演目を噛まず(つっかえず)にやりきります。しかもいくつもの演目が頭に入っています。
漫才もそうです。二人の絶妙な掛け合いを、これもまた噛まずにやりきります。
舞台役者も。2時間に及ぶ舞台の台詞、動きすべてを頭に入れて、さらに感情まで作ります。
AKBを始めとするアイドルたちだって歌、ダンスの振り付け、舞台上のフォーメーションすべてを覚えて2時間くらいやります。
テレビは段取りがすべてです。
段取りを間違えるとグダグダになってしまうので、記憶力がモノをいいます。
そしてグダグダになった時にそう思わせないアドリブを入れて面白くするという技術も必要です。
それを彼らはさりげなく軽々とやってのけて、終わったら颯爽と次の現場に向かいます。
そういうことをどの現場でも次々にやるんですから、
すごいなぁ…っていつも思います。
修行と努力、なんだと思います。
天才と言われる人もいますが、修行と努力で培われた技術の中に一握りの個性が加わった時にそうなる気がします。
それは我々一般の社会にも当てはめられるかも知れません。
出来る人は何かしらの努力をしています。
時には運も必要ですが、いつくるかわからない運を待ってはいられませんものね。
そう、努力です。
そう自分を叱咤する日々です。
(隈元)
「人生とは下りのエスカレーターを逆から上っている様なものだ」…と言います。
最初に言った人は誰なのかわかりません。
あまりに的を得ているものだから多くの人がいろんなところで言い、もはや最初に言った人を見つけることはできないでしょう。
悪戯心で下りのエスカレーターを逆に上ったことがあるという人は多いと思います。
もちろん僕もあります。
下る早さに合わせて足を動かすだけでも結構疲れます。
ましてや上りきるとなればダッシュです。
僕が子どもの頃デパートの下りエスカレーターを上った経験から解釈すると、
「人生とは下りのエスカレーターを逆から上っている様なものだ」とは、いかに現状維持というものが大変かを表しているのだと思います。
最低でも下る早さを相殺する早さで足を動かさないとその段に留まることは出来ません。
結構体力が必要です。
ここで言う「体力」とは「努力」を指します。
ちょっとでも足の動きを緩めれば少しずつ下っていきます。
そして高みを目指し上のフロアにたどり着くには猛然と足を動かし、突っ走るしかないということを併せて物語っています。
では、上っている最中に上から障害物が落ちて来たら?
一度は当たって後退しますが、そのあと一番下まで下がってしまうか、一回突っ走って元居た段まで戻れるかは本人次第です。
軽やかに障害物を避けながら突っ走り、上のフロアにたどり着く人もいるかも知れません。
居る場所によって見える景色もそれぞれです。
必ずしも上からの風景がいいとも限りません。
見晴らしが悪くても、見たくないものを見ないで済む位置というのは悪くないですから。
一気にでも、少しずつでも、ペースは人それぞれ。
上りきった時に後ろを振り返り、
「ほんとはこんなに短かったのか」と思ったり、
「長かったなぁ…」と思ったり。
どっちだとしても、それが自分史なのであります。
現状維持って大変です。
でも、たくさんの個性的で面白い人たちとすれ違っていける楽しみがあります。
と、僕は思っています。
(隈元)
先日、昨年暮れに亡くなられた伊藤忠商事の元社長で経団連の副会長もされていた故・米倉功様のお別れの会がホテルニューオータニでしめやかに営まれました。
そこで上映する米倉様の生前のご活躍をまとめたメモリアルDVD制作のご依頼があり、作らせて頂きました。
当ホームページのメニューに「もしもの時のメモリアルDVDはこちら」とあるように、弊社ではご葬儀の際やお別れの会で上映するメモリアルDVDの制作もお受けしているのです。
まずお写真をお預かりして写真をデータ化することから作業は始まります。
今回は生前に撮影されたビデオもお預かりし、お写真とビデオを織り交ぜ内容の構成をさせて頂きました。
制作する上で一番に考える事があります。
それは、ご遺族様に「メモリアルDVDの上映をしてよかった」と思って頂く事。そして、参列される方々が「在りし日のお姿に思いを馳せる事が出来るものを作る」という事です。
当たり前と思われるかもしれませんが、私自身が過去葬儀に参列した時に見た葬儀社オプションのメモリアルDVDはどれもいわゆる家庭用のスライドショー作製ソフトで作られた安っぽいものでした。
「これでは葬儀自体が安っぽく見えてしまうじゃないか…」とか「しめやかにお見送りする時にカクカクしたデジタル的な動きではダメだ!」と思ったものです。
そんな思いから「しっとりとした編集で、見た方が本当の意味で故人様に思いを馳せることが出来るメモリアルDVD」の制作を始めました。
編集にはテレビ番組制作で使われているプロ用の編集システムを使っています。
でないと「本物」は作れないからです。
今回の米倉様のお別れの会でも、上映しているテレビモニターの前には常に人だかりが出来ていて、皆様それぞれに浸っておられました。
ご遺族様にも喜んで頂け、ご親戚に配りたいとDVDの焼き増しもご依頼頂きました。
これからも「本物」がスタンダードになるよう精進したいと思っています。
最後に。
「結婚式用のビデオは作らないの?」と言われることがあります。
でも私は「これからの人」より「頑張ってきた人」を大事にしたいという考えなのです。
それは「自分史DVD」でも、ご葬儀の際の「メモリアルDVD」でも同じなのです。
長文にお付き合い頂きありがとうございました。
(隈元)
今年もスタートしてはや2週間。
すっかり通常の日々になってしまいましたね。
昨日、東京に初雪が降りました。
今日もすごく寒いです。
体調管理は万全にしましょう。
私は一般社団法人 終活カウンセラー協会認定の「終活カウンセラー」でもあります。
最近ではNHKを始め、協会の終活カウンセラーがメディアに登場する機会が増えてきました。
テレビや新聞などで目にすることで「終活」を考えてみる機会になるのであればとっても良いことだと思います。
「終活」と聞くと、終活サークルなどで家系図作りや自分史作りで積極的に楽しむ方と、「まだ早い」「縁起でもない」と仰る方に分かれることが多いです。わたしの両親は後者でした。
その時にわたしが両親に言うのは「元気な今やることでこの先の人生が充実するんだよ。一度今までの人生の棚卸しをしてみると色んなことが見えてくる。それを今後の人生に活かせるよ」ということです。
私は現在49歳ですが、エンディングノートを書きました。
幼少期からの思い出を紐解き、「この時期は誰に一番感謝したかな…」と考えながら書いていく作業は思った以上に楽しいものでした。
不慮の事故や病に備えて加入している保険も改めて確認し、見直すきっかけにもなりました。
他にも自分にしかわからない健康状態やもしもの時に連絡して欲しい人のリスト、そしてどんな葬儀をして欲しいか。等々。
そして一番時間をかけたのは大切な人へ感謝の気持ちを記すページでした。
普段思っていても口に出来ないことを記しておくことで、肩の荷が下りたと言いますか、「これで今後何が起きてもエンディングノートの在処さえ伝えておけば思いは伝わる」という安心感を得ることが出来ました。
ライフメディアリサーチバンクによる調査では60歳以上の半数以上がエンディングノートを書いている又は書いてみたいと考えており、書きたいことの上位には常に「家族への感謝のメッセージ」があるそうです。
人はいつか必ず死にます。
100%です。
ただ、それがいつ訪れるのかだけはわかりません。
だからこそ、定期的にエンディングノートをしたためたり、わたしたちがお勧めしている自分史DVD「あしあとムービー」で、この世界に自分は生きたという証しを永遠に遺し、またご家族やご友人たちにメッセージを遺すということが意義あることではないかと考えます。
自分で言うのは恥ずかしいですが、動く映像と音声での記録ってやはり素晴しいです。最後の最後に手前味噌で失礼しました!
自分史DVDをお作りいただくことと併せて、これから先の人生を充実させるための「終活」も考えていただきたいと考え、「あしあとムービー」にお申し込みの方全員に「終活カウンセラー協会」監修・発行のエンディングノート・マイウェイをプレゼントします。
「あしあとムービー」と併せて、ご自身の人生の棚卸しにお役立てください。
(隈元)
僕はNHKの朝ドラを欠かさず見ています。
現在は「あさが来た」です。
朝ドラの後にやる「あさイチ」も楽しみにしています。
本題です。
先日の「あさイチ」のゲストは「あさが来た」に出演中の女優・宮崎あおいさんでした。
「あさイチ」ではゲストが出演する時、ゲストから視聴者に向けて投稿FAXのお題が出されます。
この日宮崎あおいさんが出したお題は「シンプルだけど心に響く言葉」でした。
視聴者から数々の「自分が言われて響いた言葉」が寄せられました。
その中に・・・。
「自分が出かける前にいつも必ず祖父からかけられた言葉です」という投稿が。
その言葉とは・・・「転んだら起きてね」。
これを聞いた時、なぜか涙が出てきました。
自分でも驚きました。
わからないのですが、たぶん自分には胸に刺さる言葉だったのでしょう。
言葉を発することさえ出来ませんでした。
「転んだら起きてね」
これは、「学校で、職場で、上手くいかず躓くことがあっても、諦めず立ち上がりなさい」ということだと思います。
七転び八起き。
今の自分になのか、過去の自分になのか。
とにかく自分の心にも驚くほど響く言葉でした。
人生には山も谷もあります。
これからもあるでしょう。
このシンプルだけど力をもった言葉を、忘れないでおこうと思います。
(隈元)
寒くなってきましたね。
皆様体調はいかがでしょうか?
現在TBSで放送中のドラマ「下町ロケット」。
物語の舞台となっている主人公が経営する「佃製作所」の撮影は、わが町矢口にある桂川精螺製作所で行われています。
空撮シーンには我が社も映り、飲み屋のシーンでは馴染みの店が・・・。
まるで役者さんたちが近所の人に見えてきます。
大田区は中小企業の町。
ドラマに出てくる熱い人たちを見ていると、
「自分たちも頑張らねば!」と簡単に影響を受けている自分がいます。
「下町ロケット」はエンターテイメント性たっぷりの予感。
次回が楽しみです。
(隈元)
ブログ始めました!
もちろん自分史DVDについて書いていかなければならないのでしょうが、たわいないことも書いてしまうかも知れません^^;
その時は・・・すいません。
自己紹介します。
私は自分史DVD「あしあとムービー」を運営しております映像・テレビ番組制作会社(株)ディー・スウィッチで代表を務めております隈元(くまもと)と申します。
社名の英語表記はD-Switchと書きます。
DはディレクターのD、つまり演出によって人々の心にスイッチを入れたいという思いが由来になっています。
私の経歴としては、テレビ朝日の「題名のない音楽会」や「小学生クラス対抗30人31脚」、そしてドキュメンタリー番組などを数多く制作してまいりましたが、会社の設立当初から個人向けの自分史DVDを作っていきたいという思いが常にありました。
社名の由来ともリンクしていました。
そして数年前に自分史DVD「あしあとムービー」をスタートさせました。
しかしそれは個人のドキュメンタリー番組という要素が強く、作業にも時間がかかるため価格を抑えることが難しく腐心していました。
そこで今回、前半はお客様の思い出の写真と時代背景がわかる新聞一面の挿入。
後半は人生を振り返るインタビューやご家族、親しい方に向けたコメントを動画撮影して収録する2ブロックの構成を基本にするなど作りをシンプルにすることで制作料金を大幅にお安くしてリニューアルいたしました。
「お客様本意」という考え方も徹底しました。
「DVD1枚では不安に思うかも知れない」だから「2セットに!」。
「永久保存の安心感と遠方のご親戚に視聴していただくには動画ファイルもあった方がいいのでは?」だから「無料で動画ファイルもお付けしよう!」。
常に「お客様に喜ばれる自分史DVDのご提供」、そして「お客様の人生の証しを心を込めて作る」。
この二つを旨とし、日々精進しています。
私たちの「あしあとムービー」がお客様に喜ばれ、広がっていくよう今後も頑張っていきたいと思っています。
初回と言うこともあり、思いを伝えたいと文章が長くなってしまいました…。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!