東京タワーの塗装一筋だった平岩さん

 

先日、東京タワーが開業してから現在までずっと東京タワーの塗装を手がけられている平岩塗装株式会社の創業者、平岩高夫様がお亡くなりになり、社葬で流すメモリアルDVDを作らせていただきました。

 

東京のシンボル、あの印象的な朱色と白色。

5年に一度、1年をかけて塗り直すそうです。

DVDの中には生前に撮影されたビデオ映像のシーンもお入れしましたが、まさに人に歴史ありという作品となりました。

 

開業当時、東京タワーの社長からこう言われたそうです。

「平岩君、東京タワーを守ってくれよ」と。

 

海に近い東京タワーを錆から守るには塗装に全てがかかっているということです。

平岩様は50年以上に渡って、その言葉を胸に東京タワーを塗り続けてきたと言います。

現在は塗料を背中にしょって安全を確保しながらの塗装となっているそうですが、当初は塗料を片手に持ち、刷毛をもう片手に持ち、333メートルの高さの一番てっぺんまで登り、塗っていたそうです。

考えただけでも縮み上がってしまいますね。

 

人生の中には使命感に突き動かされ何かを成し遂げる場合があります。

それが大きいことでも小さいことでも、成し遂げたという思いは自分の中に残り続けるのではないでしょうか。